ストレスを抱える40代女性に瞑想を激しくお勧めしたい理由
2016/11/09
40代以上こそ必要?
「四十にして惑わず」というのはあまりにも有名な孔子の言葉。
しかし、孔子の時代からは2000年以上たった現代では、40代というのはまだまだ人生の折り返し地点。
これまでの人生を振り返り、そして残りの人生に思いをはせるとき、「惑わず」とはなかなかいかないものですよね。
そんな時にこそ、心を落ち着かせ進むべき道を自ら見出すための瞑想が、現代を生き抜く40代女性の強い味方になってくれるでしょう。
40代の心
40代に入ると、体と心のバランスがなかなか取れなくなってくることが多くなって来ないでしょうか。
心はまだまだ20~30代前半のような活気にあふれているはずなのに、体のあちこちに痛みが出て、思うように体が動かくなって来たり、反対に体には不調がないはずなのに、何となく心の奥にずっしりと重いモノを抱えていたり。
体のメンテナンスは食事や睡眠といった生活習慣の見直しの中で行っていくことができますが、心のメンテナンスには特別な時間が取れずに後回しになってしまいますよね。
更に、毎日の生活で自分のことだけでなく、老いていく両親や大きくなっていく子供、会社のこと、地域のことなど考えなければいけない、対応しなくてはいけない事項が次々と増えていく時期でもあります。
負う責任が増えていく一方で、自分の心にはたくさんの負担がかかって、迷い事も整理できずにあれこれと湧きでて、心の健康には黄色信号が点滅し始めます。
瞑想の考え方
そんな時にこそ、必要なのが瞑想の時間です。
瞑想とは、空想の世界に思いをはせたり、楽しいことを想像したりするような意味に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそれとはまったく別のもので、目的は思考を無の状態にすることなのです。
私たちは常に休むことなく考えています。それは、脳も心もまったく休むことなくフル回転しているような状態なのです。そんな思考をいったんストップさせ、すべてを無の状態にする、それが瞑想なのです。
これは心と脳の負担を軽減させ、健康な状態に戻すという意味で、メンテナンスとなるわけです。
思考を無にすることで、心が軽くなり、自然と常から溜まったストレスが解消され、思考がクリアになったり、訳が分からないまま何となく不安だったことが解消されたりもします。
研究によっては、血行がよくなり、肩こりが改善するといった身体的効果も期待できるとしています。
さらに、瞑想という行為を習慣にすることによって、自分の本当の心と向き合うことが可能となり、必要なもの、不必要なもの、人間関係などに関してもクリアな思考を持つことができます。
そうして、新しい自分に出会うこともできるでしょう。
瞑想の方法
さて、具体的な方法についてです。
先ほども述べたように、40代では、家族に関しても会社においても負担する仕事の量が増え、そこに責任も加算されることになるため、なかなか自分のための時間は取れません。
心のメンテナンスと言ってもそのための時間を作ろうとすることがストレスになってしまっては、本末転倒です。
最初は週に1回、絶対にやらなければいけない、という考えではなく、軽くストレッチでもする程度の気持ちで始めてみましょう。
まず大事なのは姿勢です。
リラックスが必要ですが、眠ってしまっては瞑想になりません。
したがって、横になるのではなく、座って行いましょう。
リラックスできる椅子、または絨毯などのある床に座り、できるだけ背筋を伸ばして、空気をたくさん自分の中に取り込むことをイメージしてください。
この際、呼吸は腹式呼吸になります。
これは意外に難しいと思われますが、花のにおいを思いっきり嗅ぐようにして息を吸い、そのあと、ケーキにともったろうそくの火をふーっと吹くイメージで息を吐くと、自然に腹式呼吸となります。
これを始めにイメージして、何度か深く息を吸ったり吐いたりしてみましょう。
部屋は薄暗い方がいいとされています。
明りによる刺激を避けるためですが、外光が気持ちいい場合などは、そのままでもよいでしょう。
また、瞑想を始める前に、タイマーを設定しましょう。
最初は10分、慣れてきたら30分など、自分のペースで決めて構いません。ただし、タイマーがないと、時間が気なって集中の妨げになります。終了時間が目をつぶっていても音などでわかるようにしましょう。
瞑想の基本的な動作は、目を閉じて上述した呼吸をするだけです。
その際、思考は、「無になろう」と意識するのではなく、自分の呼吸に集中します。
するとだんだん、自分の体の中の空気の通り道がわかって来たり、体内の動きを感じたりすることができるでしょう。
瞑想の間は、自分の思考がストップしているのかしていないのかもよくわからない状態になりますが、それで構いません。瞑想が終わった時、その時間、自分が何を考えていたのかがわからないというのが正解です。それが、目指す無の状態となるわけです。
ヨガとの組み合わせが定番。定番はみんなができるものだから。
さて、瞑想というと、その組み合わせでヨガを思い浮かべる方も多いでしょう。
確かに瞑想はヨガの重要な要素の一つとなっており、この二つを主に行うスクールなどがたくさんあります。
この組み合わせは定番とも言えるでしょう。
ただ、定番というと流行りもの、人のまねをしているようで、避けたがる人もいるかもしれません。
しかし、やはり定番にはそれなりの意味があるのです。
つまり、みんなが手軽にできるもので、そして効果があるからこそ、万人に受け定着しているのだと考えられます。
忙しい毎日で、自分で時間を作って家で瞑想をするには限界がある、という方にはやはり無理やりにでもスクールに行って瞑想する習慣をつけることをお勧めします。
その際、瞑想だけのスクールよりも、ヨガの一つの要素として瞑想を行うほうがハードルは低いですよね。
呼吸の方法なども初心者にもやさしく教えてくれるので、家でも気軽にできるようになるでしょう。
まとめ
40代は心身ともにストレスを多く抱える時期です。
考えるべきことや、考えなければならないことが次々と思考を支配して、ストレスは溜まっていく一方です。
自分で自分の思考をコントロールできなくなってしまう前に、心のメンテナンスとしての瞑想がきっと役になってくれます。
瞑想は思考を無にすることを目的としたもので、それによって自分自身の考えをクリアにさせることが可能なだけでなく、身体にも良い結果をもたらすことが研究でも明らかになっています。
また、世界で活躍する、著名なビジネス・リーダーもヨガと瞑想を取り入れていると言われています。
瞑想を習慣づけて、更なる飛躍を目指す素敵な40代を過ごしましょう。