自律神経って何?交感神経と副交感神経の働きを6部位別に紹介

      2016/09/15

神経

玉一です。

私は2016年9月10日の夜、興奮して自律神経の中の『交感神経』が優位になっていました。

たぶん、大半の広島の人達もそうではなかったのでしょうか。

 

そうです。

広島カープが優勝したのです!

 

地元の松山には、カープ命のおっちゃんがやってるお好み焼き屋さんがあるのですが、

その日は東京にいたので、駆けつけることができず、残念でした。

ピカリ

 

 

優勝の瞬間も外出していてテレビ観戦はかないませんでしたが、時折りツイッターでチェックを入れていました。

あながちテレビより皆さんの興奮が伝わってきて、グッときました。

カープファンの皆さま、おめでとうございます。

 

私を含め、みなさん盛り上がってるので、交感神経が優位と言えます。

しかし、この交感神経ってなんなのでしょうか

 

まず交感神経副交感神経をまとめている自律神経についてご説明します。

 

自律神経は自分でコントロールできない!

 

おいしいハンバーガーを食べる時、私たちは『かじって』『口の中で噛んで』『飲み込みます』ね。

ハンバーガー 食べる

このように自分の意志で動かせる神経を、体性神経(たいせいしんけい)と言います。

一般的に、運動神経とか知覚神経とかいいます。

 

しかし、いったん体に入ってしまえば、消化したり腸に送ったりは自分の自由にはなりません

満腹

いくら満腹で苦しいから、はやく消化したいと思っても、

はやく便で出そうと思っても、思い通りにはならないのです。

一切、内臓は言うこと聞きません!

 

意思とは関係なく、身体の内からと外からの刺激や情報に合わせて、生命活動を自動的に行っていくのです。

自律神経はオートマチックなのです。

 

戦いに備える交感神経

 

ライオン 狩り

交感神経は、「動」の神経です。

戦闘モードになった時、例えばライオンならもちろん狩りに行くときは交感神経が優位です!

 

オリンピックの競技中の選手も交感神経が優位になっています。

オリンピック

 

たとえば競技前のオリンピック選手の場合、

時間とともに緊張感がはしり、身体の神経が変化していきます。

 

交感神経の時の体の状態

 

(1)胃・腸   

戦いの前、戦いの最中、ご飯を食べるどころではないので自動的に消化管は休ませている。

エネルギーには肝臓のグリコーゲンを分解してブドウ糖にして使っている。

消化管の運動低下・血糖値アップ

 

(2)心臓

ドッキドキ!心拍数は上がり、血圧もアップ。戦いに備えて血液を送りグングン運動機能を高める。

心拍数増加・血圧上昇

 

(3)膀胱 

活動中に排尿があっては一大事!膀胱の筋肉は緩ませる

排尿筋の弛緩・排尿抑制

 

(4)血管    

ケガがあっても血が過剰に出ないようにしている。

血管収縮・血圧上昇

 

(5)気管支  

運動能力アップには酸素がたくさん必要!牛のように鼻息が荒くなる

気管支拡張

 

(6)目  

遠くのものにもピントを合わせ、的を逃さない目になる。

瞳孔散大

 

これらは日頃、仕事中や満員電車の中など、誰にでも起こるオートマチックな反応なのです。

 

リラックス~ はぁ~あ♪ とにかく休め副交感神経

 

ライオン まったり

リラックスモードな副交感神経。「静」の神経です。

副交感神経が作動するのは、食事中やお風呂、食事後、睡眠中など。

緊張から解放されているときに働いています。

 

体が戦う必要のない状態の時です。

 

温泉 女性

 

副交感神経の時の体の状態

 

(1)胃・腸 

栄養を消化吸収。おいしいものをどんどん身体に運ぶ。

ブドウ糖は次の戦いのためにグリコーゲンとして肝臓で保管。

胃酸分泌亢進・消化管の運動亢進

 

(2)心臓 

心臓の鼓動もゆ~っくり、の~んびり

心拍数減少・血圧低下

 

(3)膀胱  

トイレに行く時間がたっぷりあるので、尿は出やすくなっている。

排尿筋の収縮・排尿しやすい

 

(4)血管  

血管が広がって流れやすくなり、栄養・酸素・体温がすみずみまで行きわたる。デトックスも進む。

血管拡張・血圧低下

 

(5)気管支

呼吸は深~くゆっくり。酸素は過剰になると毒にもなる。リラックス時にはほどほどでOK

気管支収縮

 

(6)目 

とろ~ん。眠るのに光は必要無し。

瞳孔収縮

 

なぜ応援してるだけなのに交感神経が優位になるのか

 

交感神経は「動」の神経で、自分が戦うときに優位になりますとお伝えしました。

 

広島カープの優勝時、自分たちは応援していただけで、実際に戦っていたのは選手達です。

特にお家でテレビ越しに応援していた人達は、映像のみ観てゆったりと椅子に座って観ていた人が多いと思います。

熱気ムンムンの場にもいませんでした。

 

しかしながら、それでも交感神経は本当に優位になるのでしょうか。

興味深い研究発表がなされています。

 

国際ジャーナル「フロンティアズ・イン・オートノミック・ニューロサイエンスに掲載された過去の論文によれば、別の人が運動をしている映像を観ただけでも、交感神経系が多少なりとも適切な生理学的反応として活性化されることがわかったということです。

スポーツ見るだけで健康促進?心拍数・発汗など上昇 研究

http://www.afpbb.com/articles/-/3003892

興味深いです。

 

交感神経は生きるエネルギーです。交感神経のバランスが少なければ体にエネルギーがみなぎりません。

牙を抜かれたライオンを想像してみてください。

ライオン 戦闘力無し

生き生きしてるという感じがしません。

 

例えば、思うように動けない病気の方やお年寄りは普段安静にしていることが多く、自律神経のバランスが悪くなりがちです。

しかし、相撲をテレビで観たり、オリンピックをテレビで観るだけでも、交感神経の反応が出ることがハッキリとわかったわけです。

お年寄り テレビ

これはなにもガンガン応援しないと効果がないということではありません。

注目して観ているだけでも生理学的反応があったということです。

 

まとめ

自律神経のバランスがくずれ、体調不良の人が多い昨今です。

病気は何でもですが、

『敵を知り己を知れば百戦危うからず』です。

 

まずは医者まかせにせず、どんな病気なのか自分で知ることが大切です。

病気の実力や自分の現状をしっかりと把握することからはじめましょう。

 

 

 

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