アレルギー体質は薬選びに注意!アナフィラキシーショックの体験

昔、薬で体調が悪くなった玉一です。
その時はなぜ具合が悪くなったのかわかりませんでしたけど、良かれと思って飲む薬にも食べ物との飲み合わせやアレルギー反応その他で、具合が悪くなることがあるようです。
薬による副作用・アレルギーって?
日本の副作用の定義
『許可医薬品』が『適正な使用方法』で『適正に使用』されたときでも起こるもの
となっています。(独立行政法人医薬品医療機器総合機構法(PMDA)より)
薬による副作用の原因
(1)薬の成分の作用によるもの
(2)過剰反応(アレルギー)
(3)複数の薬の使用による弊害
(4)複数の体調不良の場合、一方の薬により別の体調不良の原因を助長する
薬の作用によってとは限らず、過敏反応(アレルギー)として副作用が出ることがあります。
薬メーカーが予知できない、自分と薬(添加物含む)とのその時の相性もあります。
薬による過剰反応(アレルギー)
体にそんなに害にならない質や量なのに、過剰に反応して、かゆみや涙や鼻水やじんましんが出ること。
・目 かゆみ、涙
・鼻 鼻水、くしゃみ
・皮膚 じんましん、かぶれ、かゆみ
など
原因
・その成分にアレルギーのある人
・遺伝的にアレルギーを起こしやすい人
・免疫力が下がっている人
怖いのは、有効成分にアレルギーが無くても、薬の添加物(食べ物と同じ成分)に反応を起こす物質が入ってることがあり、それを見落とすことです。
免疫が下がっている人はそれにアレルギーが無い人でも過敏反応を示すことがありますので注意が必要です。
牛乳や卵、豚・牛、ゼラチン・米などにアレルギーのある方は、あらかじめ薬局で大丈夫かどうか聞いてから購入しましょう。
恐い食べ物アレルギー
薬との飲み合わせ以外にも、食べ物アレルギーは深刻な問題です。
最近ではアレルギーを引き起こすたんぱく質自体を特定し、アレルギー症状を起こさない研究も進められているようです。
アレルギー引き起こすタンパク質特定 症状抑制に成功
【光明】ぜんそくなど難治性アレルギーが発症する仕組みを解明https://t.co/6VSUaJnITN
鍵となるたんぱく質を見つけたと、千葉大の研究グループが発表。発症を抑える治療薬の開発につなげたいとしている。 pic.twitter.com/waFZzHI8uW
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2016年9月16日
17日付で米学術雑誌「サイエンス・イムノロジー」(電子版)に千葉大学の研究グループが発表しました。
ぜんそくやこう原病などの新たな治療法の開発につながると期待されています。
アレルギー全般の最近の研究発表
一方、子供の指しゃぶりでアレルギー全般や感染症の比率は低下するのかという研究が約40年も前から追跡調査されているということです。
子どもの指しゃぶり、アレルギー予防に効果か NZ研究者ら
アレルギーの発症率が30~40%低かったとは驚きですね。
あまり潔癖にならず、大らかな親の方が子供はアレルギーになりにくいのかもしれないですね。
一方で、このような調査結果が欧州呼吸器学会の年次総会で発表されています。
幼年期の抗生物質使用でアレルギー発症リスクが上昇=調査
幼年期の安易な使用は後々問題を起こすということですね。
必ずプロに相談の上、慎重に使用することが大切になります。
アレルギーは世界全体の問題
世界保健機関(WHO)の推定では、世界の約4億人がアレルギー性鼻炎に、また花粉が引き起こす喘息に約3億人が悩まされているといいます。
日本の厚労省はアレルギー疾患の治療水準の底上げを目指すと発表しました。
日本でもそれだけ患者が多くなってると言えますね。
厚労省は病院の連携体制を強化したり、専用のホームページを設置したり、患者や家族の相談に応じる仕組みを作る対策原案を明らかにしたとのことです。
アレルギー疾患、治療水準を底上げ…厚労省の対策原案明らかに
たしかに、今は確かな情報も少なく、アレルギー患者はただ医者が出す薬を黙って飲むのみという場合が多く、医者によっても対応にバラつきがあります。
ぜひ、情報を整理し公開して、医者や病院の対応に対しても相談できるような窓口を設置してもらいたいと思います。
アナフィラキシーショックって?
そして、一番怖いのが『アナフィラキシーショック』です。
『即時型の過敏反応』で、発症してからの進行が非常に速く、致命的な結果になることもあるため、すぐに医療機関を受診することが大切です。
私のアナフィラキシーショック体験
私は一度、アナフィラキシーショックになったことがあります。
東京出張のついでに軽い気持ちでインフルエンザの予防接種を受け、飛行機で帰る途中、唇に違和感を覚えました。
ただの疲れかなと思い、家に帰り眠りにつきました。
夜中に息苦しさで目を覚ますと、鏡に映った顔は風船のように腫れあがっていました。
急ぎ救急病院を聞こうと問い合わせの電話をしましたが、声を出そうとすると声が出ません。
なんとか絞り出し病院を聞いて電話を切り、救急車を呼ぼうかとも考えました。
しかし、そうしている間にもどんどん気道がふさがれて行くのがわかり、時間がないことを悟りました。
そして自分の車に飛び乗って病院へ走りました。
寝ている家族を起こす時間もありませんでした。
結局ハッキリした原因は病院でもわからずじまいです。
私の場合は寝ている時間に進行したのでギリギリの決断でしたが、やはりすぐ家族に言うとか救急車を呼ぶことが大切だと思います。
まとめ
アレルギーと一口に言っても、『食べ物』『花粉』『金属』『動物』『紫外線』『薬』といろいろあります。
アレルギーの苦しさはなってみないとわからないものです。
いつまで苦しむのだろうかという出口の見えない思いの方も多いと思います。
今回の千葉大学の研究グループのような研究がどんどん進み、アレルギーに苦しむ人がいなくなることを祈ります。